さくらちゃん教

誰かの言葉に魅せられて離れられない時ってありますか。その人を尊敬し、その考えを尊重しそこに重きを置いて行動した時、それはもう宗教なのかもしれません。

Tinderと与謝野晶子

ねえ、突然だけど、あなたは”お見合い結婚”ってどう思う?

 

きっと、あなたは当たり前のように、「自分で決めた好きな人と結婚したいに決まってるじゃん」って言うと思う。でも、昔は、”お見合い結婚”は当たり前だった。そして、”自由恋愛”なんて不埒だったよね。「生涯一人の男性とだけでなく、数人の男性と体の関係を結ぶなんて不潔な女」って多くの女性が思っていた。それが、今では、自分自身ではなく親の決めた相手と結婚する’’お見合い結婚’’の方が、愛もなく、古くさくて、時代遅れだと思われている。

 

じゃあさ、将来はどうなると思う?

 

きっと、10年後には、”出会い系”で出会った人との恋愛を不埒だと思ってるあなたは、

「今どきまだ、3対3のお見合いとか、メンバー30人のサークルとか、全校生徒150人の高校とか、社員数3000人の会社とかの中で、恋愛しちゃってるの?」

って言われるわ。10年後には、もっと広い視野で出来るだけ一番自分にぴったりな人を探して恋愛するのがファッショナブルになっているはずなのよ。

 

_____________

 

今日はTinderについて話そうと思うから、まずはTinderの基本的な仕組みを説明する。

f:id:mi_sakura:20190827205348j:image

Tinderは基本的に写真メインで、異性をlikeかunlikeに仕分けていく。それでお互いにlikeすればマッチして、そこでやっとメッセージがやりとり出来るようになる。likeは12時間に100回までしかできない。

(無料版では)相手が自分をlikeしたかどうかは出てこないようになっている。けど、例外で、1日に一回だけ押せるsuperlikeだけは相手に自分がsuperlikeしたことを主張できるようになってる。

 

なんとなくわかったかな。

 

 

 

そう、みんな気づいていると思うけど、世の中には生きているうちにはとても会いきることの出来ないほどの人がいる。出会い系をやるとそのことが普段よりも濃く実感できる。絶対に、今大好きな彼よりも、カッコよくて優しくて本の趣味があって生活リズムが同じで気の合う人が世の中にいる。そういう考えも浮かばない人はまずこの話題からはサヨナラだけれど、ほとんどの人は気づいているはず。恋人に振られても、その人に似た人はいるだろうし、もっと良い人生を共に歩める人はいるはずなの。

だから、自分にとって大切な人だって思うのには、その人の特徴や見た目よりももっと大事な要因があると思う。

じゃあ何が大事かわかる?

それは、「共有した時間」だわ。別れた恋人みたいな人はきっとどこかにいるだろうし、難しくてもいつかは同じような人に会えるはず。そんなこと誰だって分かっているのに、失恋で傷つくのは、どうして。その人の、少しぽかんとした顔つきよりも、人より頭が良くて気づかなくていいことにも気づいてしまうその可哀想な性格よりも、その人と偶然出会って偶然起きたわたしと共有した出来事が、唯一無二だからに決まってるの。

家族だってそうだわ。ずっと一緒にいるから、別れる時、辛い。

 

でも、別れは必ず来るものだし、みんな、まだ見ぬ大切な誰かを探している。その誰かを今よりも、もっと広い視野で探せる時代が来るような気がするの。それにはまだ、Tinderじゃ不十分だと思う。それでも、Tinderはすごい発明じゃないかな。

 

 

私のTinder歴を話すと、

1ヶ月前:女として3日(誰にも会ってない)

              男として1日(ある東大男子の替え玉をして、1日に2人とラインを交換させてあげた)

最近      :女として1週間(3人と会った)

 

一ヶ月前は遊びでやっていたんだけど、最近始めたのは、本気で探したらちゃんと出会えるんじゃないかと思いついたから。だって、大好きだった前の恋人2人もTinderやっていたんだもの。それなら、Tinderをやれば私の好きな人も見つかることなんて最初から分かってたわ。

 

Tinderは思ってたよりも楽しかった。少しめんどくさいけど、色んな人と話せたし、素敵な人とも出会えた。

Tinderで自分の好みの人と出会うために結構たくさんのことを考えた。かなり使いこなせるようになったと思う。そこで、私が考えたTinder攻略を話すことにしたわ。

 

 

もう最初に、Tinder攻略において一番かつ唯一有用だと思うことを教えるわ。

それは、「一度、異性としてTinderを使ってみること」

 

 

ほんとうは、もっとぐちゃぐちゃと具体的な攻略法を書こうかと思ったんだけれど、メッセージもプロフィールも多種多様なものだし、絶対にこうだっていうやり方はどうしても断定できない。そもそも狙いたい子とか好みのタイプはそれぞれ全然違うんだから、メッセージとかプロフィールの作り方も変わってくるでしょ。それはもう、自分で慣れるしかないと思うのよね。そりゃあ、tinder系YouTuberの言ってる通りにしてみてもいいと思うけど、私だったらそんなつまらない人とはわざわざ会う価値を見いだせない。tinderにはやりもくのひとが多数いるけれど、わたしなら、もしやりもくでtinderを使うとしても、どっちにしろ、出会う価値を感じる面白い人がいいなって思ったりする。女の人は、容姿だけじゃなくて、その人の一生懸命な性格とか言葉遣いとか知性とかそういうところに性を感じる。だから、ただの猿みたいな男と寝たいと思わない。

 

 

 

話が逸れたけど、つまり、人によって、自分自身の特徴も出会いたい人も異なるわけだから、異性に扮してtinder試してみるときは、出会いたい人になりきってみる。

そうすると、好みのタイプがどんなプロフィールを書くか想像することになって、本番でスワイプするときに、どんな人を選べばいいかの勘が結構鍛えられる。

異性に扮することで、同性がどんなプロフィールでどんなメッセージをしているかも分かる。ライバルがどんな人かわかる。

 

そして、自分自身でTinderをやるときは、自分の特徴とか特技とかを押し出していった方が結局のところいいと思う。

たとえば、私がいいなと思ったのは、「サーフィンを教えてくれるっていう人」「プログラミングとかFXを教えてくれる人」「おすすめの本をちゃんとどこが良いのか説明付きで教えてくれる人」「ブログの感想を丁寧に言ってくれる人」「凝った占いをしてくれる人」「上手な写真の撮り方を教えてくれる人」「自分で作ったグルメマップを共有してくれる人」とか。逆に、ありふれているのが「サークルとか地元がどこかとかどうでもよい質問ばっかしてくる人」「すぐに会いたいとか飲みに行こうって言ってくる人」「趣味が旅行飲み音楽読書映画スポーツ観戦漫画おいしいもの巡り(本当に傾倒してるなら見ものだけれど、興味深さを感じるほどこれらの趣味に傾倒している人は数少ない)」。

 

あと、わたしが男としてtinderやってみてわかったことといえば、皆知っていると思うけど、男女のマッチ率の差とメッセージの大変さの差。プロフィールを何も考えず、当たり障りのないように作ってしまうと、誰の目も引かないものになってしまう。たとえ、どんないい男でも意味ない。会ってからは、人間性とか相性で勝負ができるけれど、会う段階までいかなければどんなに面白い話ができてもどうにもならない。結構プロフィール作りは大変。

東大男子の替え玉をしたときは、かなり骨を折ったけど、ものは言い様だから会うところまではどうにかできた。本気でTinderやるつもりなら、異性としてやって、少し頭使えば意外と上手くいく。大切なのは想像力だから。わたしができるんだから頭のいい皆さんにもできるはず。

 

 

Tinderをやって、自分の好みの人を見つける慧眼が鍛えられた。Twitterをやって、文章力が鍛えられた。どちらも、沼にハマると危険だけど、やる価値はけっこうあるのよ。

 

 

人に不埒と言われようが、道徳的にかけていると言われようが自分の好きなように恋愛すればいい。あの時代に自由恋愛を貫いた、与謝野晶子は私は好き。私は現代の与謝野晶子になる。そして、『みだれ髪』に登場するようなセクシーな男の人を見つけるわ。