さくらちゃん教

誰かの言葉に魅せられて離れられない時ってありますか。その人を尊敬し、その考えを尊重しそこに重きを置いて行動した時、それはもう宗教なのかもしれません。

恋人という関係を契約にしてみた。契約更新するかで悩んでるの。

さくらちゃんへ

 

お久しぶり。今日はまた不安なことがあるから聞いて欲しくてあなたに文章を書いているの。実は、もうすぐ今の恋人と付き合って6ヶ月たつ。びっくりでしょう!今までの恋人と比べたら最長だから、祝ってちょうだい。だけど私、6ヶ月経つ日に彼と別れようかなあと考えている。

 

別れるという言い方はよくないわね。契約を更新しないだけ。彼とは、付き合ったときに「契約」を結んだ。「好きな人と付き合ってもどうしてもすぐに別れてしまうのよね」と話した私に対して彼が提案したことで、「別れたい」と6ヶ月たつ前に言ったら罰金。それから、妥協でダラダラ付き合わないために6ヶ月たったときに関係を続けるかどうか二人で契約更新手続きをしようね、って。

正直、恋人6ヶ月契約を結んでから今までに何回も「別れたい」という言葉が出そうになったわ。でもまあ、五万円の罰金があったからね。さすがに五万円払うくらいなら6ヶ月経つまで我慢して別れるよね。簡単に別れられないようにするための契約であり、罰金。少し冷めたなあって気分になったくらいですぐに「別れたい」と言って、相手を困らせてきてた昔の私の癖を、契約にしたことで改善できた。大成功だわ。だって、別れたいって一瞬は思っても、そのあとすぐに恋しくなったりするから。自分のこと、そこまで気分屋だって思ってなかった。だけど契約にしてから、「なんで自分が不機嫌なんだろう」「私は彼に何を求めているんだろう」っていちいち振り返れるようになって良かったと、ねえさくらちゃん、そう思わない?

 

 

「自分も契約更新しない方向に傾いているんだよねえ」

 と彼が言ったとき、私がけっこう驚いたこと、さくらちゃんなら気づいたかな。すごくショックだった。だって、彼は更新したいに決まってるって思い込んでたから。でも自分も「今のところ更新しないつもり」って言った手前「あ、そうなのね」とクールに返してしまったこと、少し後悔しているわ。

 

【こんまりメソッド】

片付けするときに、捨てるものと残すものを決める方法。一つ一つ必ず手に取り、触れてみる。「ときめき」を感じるものだけ手元に残す。

 

 

昔、彼がこんまりメソッドに対して、

「曖昧で分かりにくいじゃん。それよりもDaiGoが言ってた『一度捨てたとしても、もう一度買いたいと思うものを残しておく』って表現する方が分かりやすいよ」

と言っていた。どうして私は彼と契約を更新しないのか、その理由を考えたときにこのことを思い出したの。

「恋人関係を契約にする一つの理由として、『別に付き合い続ける理由もないけど特に別れる理由もなくて面倒だから別れない』という状態を回避するためっていうのがあるでしょ。DaiGoが言うように、とりあえず一回別れてみて、また付き合いたければ告白すればいいと思うけどどう?」

「自分もおんなじこと、おととい考えてたんだよね!」

そんな話で私たち盛り上がったんだけど、今さくらちゃんに宛てて文章を書いていて、DaiGoは想像の中でそれをして選び取れって言ってるだけで、実際に捨ててみろとは言ってないしなあなんて思っちゃった。

 

本当にもし、こんなにまだ好きなのに、円満に別れることが出来たとしたらすごいことだと思う。だって、今までは何回も、別れた後につらくてさみしくて鬱になったから。だから、不安。理性では一回別れた方が良いと考えているけど、実際に出来るかどうかとか。苦しみが待っているんじゃないかとか。さくらちゃんはどう思う?

とにかく、契約更新か否かの一大イベントを私たちは大いに楽しんでいる。今回は彼も文章を書いてくれたから、ここに載せておくわね。

 

さくらちゃん、これからどうするかはあなたの判断にかかっているのよ。よろしくね。

 

さくらちゃんより